山登りに関しての気付き諸々|ハイキング

ハイキング?登山?

・一般に“ハイキング”と言うと明るい手軽な響きあり公園の散歩等のピクニックと同等のイメージをもたれている方も多いのが現状です。
・そのイメージ,心構え、装備のままハイキングガイドブックに掲載されている低山であれ山歩きに行かれると大変危険が潜在しています。
・低山歩きとはいえ舗装されてない高低さのある山道を歩くわけですからそれなりの靴,ザックは必要です、当然雨の中を歩く場合もあるのでレインウェアーも必要になってきます。
・人によりハイキングや登山と言う言葉に対して持つイメージはかなり差があります。
★ハイキング=ピクニックと言うイメージをもたれている方にすると弊社のハイキングツアーは登山のジャンルになってしまいます。
※決して厳しい山歩きでは有りませんが登山の入門編です色んな意味で≪山に登る≫自覚意識は持ちましょう。
★街中の散歩気分で低い山でも山に入って行くのはやめましょう

標高の高い山ほど難しい?

『山,高きが故に貴からず,樹有るをもって貴しとす』
★山登りにおいて登行差,高さ、と言うのは重要な難易度(体力度)の指標にはなりますが“高い山=難しい”では有りません、当然“低い山=やさしい”でも有りません。
これをイコールだと思い込んでいる人が多く低山での遭難騒ぎが急増しているのではないでしょうか?

低山歩きの盲点

★標識が少ない
(地元の山の会に任されているケースが多く、体系的な指導標識が無い)
★登山口がわかりにくい
(入山者も少ないので明確で無い場合が多い)
★資料が少ない
(エリアのガイドブックが無かったりする⇒読図必要)
★地図に載ってない道がある
(実際登山道やふみ跡はあっても25000/1の地図に載ってないケースが多々あります)
★読図しにくい
(目印となる地形が少なく,地形が複雑に入り込んで,現在地が把握しずらい)
★「低いから迷っても何とかなる」と思い込みやすい
★「日帰りだから」と言う気の緩み
(実際は日帰りは時間枠が制限され、宿泊の準備をしていない分危険を含んでる)⇒日帰りでもツェルトの携行を!!
★無理な計画
(日帰りだから短時間で無理をしないと登れないような計画をしてしまう)

山登りのテーマ

★山登りのスタイル色々
・縦走 ・沢のぼり ・雪山登山 ・岩登り ・尾根歩き ・藪山歩き ・山スキー ・クロカン ・バックカントリー ・海外登山 他
★山登りの目的
・植物観察 ・写真撮影 ・釣り ・山菜取り ・スケッチ ・キャンプ ・集中登山 ・景観 
★ご自身に合ったスタイルと目的を見つけ取り組んでください。“何でもかんでも”もありでしょうが,ターゲットを絞って取り組んだほうが進歩が早いです。

ロッククライミングは不要??

ロッククライミングと聞くと「とんでもない無い」とか「必要ない」と思われる方が大半ですが。低山にも鎖場や急なガレ場でロープが張ってある箇所は結構あ ります,そうゆう箇所でロッククライミングを体験しているかどうかで心の余裕も含め安心感は天と地ほどの格段の差が出ます。
1〜2回ロッククライミングを体験しても本格的なロッククライマーにはなれませんが体と頭にスキルとして入っていると余裕が生まれます。
岩登りも山歩きの延長線にあるものです、日本の山では岩場を避けて山歩きを楽しむのはナンセンスなはなしです。
“体験ロッククライミング”はコチラをご覧ください

行動食と非常食

★行動食は文字通り「行動中に食べる物」
単なる栄養補給ではなく食事の楽しみをプラスしたチョイスを
(例)カロリーメイト系,あめ、キャラメル,干しブドウ,羊羹,菓子パン,ドラ焼き,チーズ,スープ,ミカン,クッキー,チョコ、ケーキ,煎餅,コーヒー,ココア,紅茶,ナッツ類,など
★非常食
火や水を使わず食べれ,消化吸収が良い保存の利く物
行動食とは別のものです
(例)コンデンスミルク,ハチミツ,氷砂糖,カンパン、カロリーメイト系,ウィダーインゼリー系 など

*賞味期限の定期的チェックをお忘れ無く

小休止しましょう

★基本“50分登って10分休憩”位がよいと思います。
ただ天気が悪く長い休憩が取れなかったり,急なのぼりが続いたり,体調の悪い人がメンバーにいたり,する場合は“30分登って5分休憩”にするとか状況に合わせてください

体調不良?

・人に迷惑を掛けたくないので多少の体調不良は我慢して山行に参加したり,参加中体調不良に奈っても我慢して山行を続けるのはお勧めできません。体調がもっと悪化してしまうと全員の足を引っ張り計画自体を台無しにしてしまいます。
山行の日に合わせ事前に体調の調整をしてゆくことは重要なことです。山行前から山行はスタートしてます。

下りは楽?

のぼりは体力でカバーできますが下りは技術も多少いります。「ゆっくりと小さい歩幅で足裏全体で」と言うのは登りと同じですが、くだりは登りより足元まで目線が遠くなり,自分の体重で加速度も付くのでスピ−ドのコントロールが難しくなり「ゆっくり歩く」と言うのが難しくなります。ストックを登りより長め(ストックを付いて上半身がかがみこまない程度)にセットしてスピードをコントロールしてください。あくまでゆっくり足裏全体でです。

ガイドブックの標準時間は

★あくまで標準の目安時間でしかありません
・当日の体力や天候、コースコンディションによって当然変ってきます
(目安として)
・初心者の方や年配の方は休憩時間も含め,標準時間×1,5倍の計画を
・歩きなれた方なら休憩時間も含め,標準時間×1,2倍で計画すれば
ノンビリとした無理の無いスケジュールが立てられると思います。

単独行

警察の山岳事故の統計によると全遭難者の30%が単独行の登山者で、しかも遭難から死亡に至る割合は単独行者の場合,単独遭難者の30%にあたるそうです, 全遭難者のうち死亡,行方不明に至る割合は17%だそうですから、単独行の異常な数値がわかると思います。
★同行者がいるのといないのは何かあったときに生死を分けるポイントだといっても過言では無いでしょう。
★「俺、私に限ってそんなことは無い今まで大丈夫だったから」なんて・・・今までラッキーだっただけですから!!

※山仲間を作る 山の会に入る ガイドツアーに参加する 等 対策を講じましょう

山に帰ってきました!

20年〜30年前,登山をされていて,長いブランクの後、登山を再開される方はかなり多いと思います。
「昔とった杵ずか」のまま再開するのはやめてください。
体力や身体能力は衰え、逆に装備は飛躍的に進歩してます、『以前の経験を元に、今の新しい装備や理論等を受け入れて、現状の体力と相談して』山登りを楽しんでください。

巨大ツアー登山

旅行会社が企画されている登山では良く50人以上のツアーを良く見かけます、
・比較的安価で著名な山々が組まれているのでうまく利用するのはありだと思いますが、デメリットも有ります
・個人の意識の中に「連れて行ってもらえる」と言う感覚が「甘え」を生みやすい。(あくまで自分の頭と足で登る意識を!)
・登山者のレベルがまちまちでバラバラのパーティーができ一体感の有るツアーにはなりにくい
・ガイドの目が行き届きにくい(十分にゲストの目を行き届かせるには1ガイド10名くらいまでと考えます)あくまで添乗員ではなくガイドの目です!
★交通手段や宿泊の手配等は旅行社任せで構いませんが「自己責任」が原則の山登りです、自分の体力,技量にあったコースを選びコースの事前机上調査もしておきましょう。

その他の疑問?

その他,
疑問点やコースに関するご質問等,ございましたら
お気軽に(06-6100-5950 本社)までお問い合わせ下さい。
多少なりともお力添えが出来るかも知れません。